Nintendo Switchの競合となるハードウェアについて考えてみると、プレイステーション以外にもスマートフォンやパソコンがあげられるのではないかと思う。
今では、Steamに個人から法人まで様々な開発元が集って開発したゲームの配信を行っている。
今回は、スマートフォンというデバイスが、任天堂が発売しているSwitchのライバルとなるゲームハードなのではないかという点について考察してみる。
なお、当記事のアイキャッチ画像は以下から拝借しました。
https://www.logo.wine/logo/Nintendo_Switch
Nintendo Switchのコンセプト
以下は任天堂公式サイトから引用した画像です。

https://www.nintendo.com/jp/hardware/detail/switch/index.html
そもそものSwitchの開発コンセプトは、据え置きのゲーム機としても、持ち運べるポータブルゲーム機としてもどちらでもスイッチ(切り替え)して使うことができるゲーム機というものだ。上記の任天堂公式サイトにも「いつでも、どこでも、誰とでも。」と記載があります。
Nintendo Switchのコンセプトはスマートフォンで十分満たせる
「いつでも、どこでも、誰とでも。」というキャッチフレーズに注目したい。このキャッチフレーズはとあるゲーミングスマホのキャッチフレーズです、と言われても違和感がない。
ゲーミングスマホのベンチマークと価格
Nintendo Switchは数万円で購入できる。Switch無印は3万円で手に入る。筆者もSwitch無印は持っているが3万円のスマートフォンでSwitchほどグラフィックの性能がいいスマートフォンは2025年11月時点でそれほど多くはない。
SoC(スマートフォンのチップ)が進化するにつれて、型落ちしたスマートフォンの価格は落ちていく。3万円で買えるスマートフォンでもSwitchと同程度のグラフィック処理性能を持ったスマートフォンは今後も増えていく。そうなると、ゲーミング市場に残された課題はゲーミングスマホに対応しているゲームソフトの流通量以外に課題はなくなる。
この記事を作成している2025年11月時点でのゲーミングスマホ専用ゲームの枯渇
はっきり書ききってしまいますが、この記事を書いている2025年11月時点で、ゲーミングスマホそのものをターゲットとした専用ゲームタイトルはそれほど多くありません。枯渇しています。そもそも、ゲーミングスマホ向けソフトを専用に開発しているゲーム会社もそれほど多くはなく、市場の拡大にまだまだ需要が追い付いていないのが現状です。
スマホ向けゲーム市場の成長
今後予測されるのは、スマートフォンゲーム市場にゲームソフトが増えることです。IGジャパンでも現状スマートフォン向けのゲームソフトの開発に取り組んでいます。スマホで遊べるリッチなゲームタイトルが増えるにつれて、ゲームユーザーはNintendo Switchからスマートフォンでのゲームユーザーへと変わっていくと予測できます。
ソフトウェアの売り上げはゲームハードの売り上げに直結する
ゲームボーイが登場した当時、ゲームボーイは失敗したハードだと言われていました。それほど売れなかったのです。しかし、その後にポケモンが登場し、ゲームボーイは史上まれにみる成功を収めました。
その後、PSPが登場した際も同様にモンスターハンターの成功によってハードウェアが売り上げを伸ばしました。
他のゲームハードも同じく、失敗だと言われたハードウェアがソフトウェアの登場によって成功に変わった事例は多数あります。
言い換えると、Nintendo Switchの売り上げは、スマートフォンゲームで面白いタイトルが登場した時点で落ちることが予測されるということです。
ゲーミングスマホ向けのビッグタイトルが複数生まれればNintendo Switchは競合がむつかしくなる
iPhoneやGoogle Pixelなどのスマートフォンがゲーミングハードとしてメジャーなものになれば、Nintendo Switchはゲーミングスマホとの競争を強いられます。そうなった時点で任天堂が取れる選択肢は「ゲーミングスマホ向けに最適化したビッグタイトルのゲームを開発する」もしくは「ゲーミングスマホに近い、スマホらしいゲーム機の開発にシフトする」の二択になると思います。
現時点でも任天堂はスマホ向けのライトなゲームをいくつか展開していますが、ポケモンのメジャータイトルや、スマブラなどはまだゲーミングスマホ向けにはリリースされていません。こういったタイトルがゲーミングスマホ向けに開発されるようになると、任天堂もゲーミングスマホ向けのビッグタイトルを発表せざるを得なくなります。
Backboneでスマートフォンをゲーム機として遊べる
現時点で、ゲーミングスマホをちゃんとしたゲーム機として使用することは可能になっています。課題はビッグタイトルのゲームソフトの枯渇だと言えます。
IGジャパンが目指すゲーミングスマホタイトル
IGジャパンは、過去に売れたゲームを参考にして、娯楽として十分に楽しむことのできるゲームタイトルをゲーミングスマホ向けに積極的に開発していきます。