Type-Cケーブル・ハブ・HDMI変換の違いと選び方|バージョン別解説つき - IGジャパン

Type-Cケーブル・ハブ・HDMI変換の違いと選び方|バージョン別解説つき

USB Type-Cとは?

**USB Type-C(略称:USB-C)**は、上下どちらでも挿せるリバーシブルなコネクタ形状で、スマートフォン・ノートパソコン・ゲーム機・周辺機器など幅広く使われています。

しかし「Type-C」と言ってもすべてが同じ性能ではありません。転送速度、映像出力、充電対応などはバージョン(規格)によって大きく異なります


Type-Cケーブルとは?

🔌 Type-Cケーブルの特徴

  • 両端または片端がUSB-C端子
  • データ転送、充電、映像出力に使用
  • 最大240Wの高出力給電(USB PD)に対応するものもある

Type-Cのバージョン(USB規格)一覧と違い

規格名最大転送速度最大出力主な用途
USB 2.0480Mbps2.5W充電・簡易データ転送
USB 3.2 Gen1(旧3.0)5Gbps4.5〜15W外付けHDD、一般的なPC周辺機器
USB 3.2 Gen210Gbps15〜100W映像出力、eGPU、SSDなど
USB 3.2 Gen2x220Gbps15〜100W超高速デバイス用、映像+SSD等
USB4(Ver1.0)20~40Gbps最大240W映像・電力・データ統合、Thunderbolt3互換
USB4 Ver2.0(新)最大80~120Gbps最大240W次世代PC・4K120Hzなど高負荷用途対応

🔸補足:

  • 規格はケーブル/ポート/デバイスのすべてが対応していないと、性能が出ません
  • 「Type-C形状でもUSB2.0」のように中身が古いケースも多いです。

USB PD(Power Delivery)について

USB PDとは、最大240Wまでの急速充電を可能にする規格です。スマホからノートPC、ゲーミング機器まで対応。

バージョン最大出力対応例
PD 2.060Wスマホ・小型ノートPC
PD 3.0100WMacBook Pro・ゲーミングPC等
PD 3.1240Wワークステーション級ノートPCなど新世代対応機器

Type-Cハブとは?

Type-Cハブの役割

Type-Cポート1つに、HDMI・USB-A・SDカード・LAN・VGAなど複数の端子を増設できる機器です。ノートPCやMacBookに多く採用されています。

主な種類

  • パッシブタイプ(低価格):基本的なUSB・HDMI出力のみ
  • アクティブタイプ(高性能):DisplayPort Alt ModeやPD給電、複数モニター出力に対応

選び方のポイント

項目チェックポイント
PD対応充電しながら使いたい場合は必須
映像出力HDMI/DP対応の有無・4K対応など
ポート数USB-A, USB-C, SD, LAN等が必要か
冷却設計高負荷環境では放熱性も重要

HDMIとType-Cの変換ケーブルとは?

Type-C → HDMI変換とは?

USB-Cからテレビ・モニターへ映像を出力するためのケーブルです。
ただしすべてのType-CポートがHDMI出力に対応しているわけではありません

対応条件

  • ポート側が**DisplayPort Alternate Mode(DP Alt Mode)**対応
  • ケーブルも映像出力対応製品である必要あり

よくある仕様の例

スペック内容
4K@60Hz対応高解像度&滑らかな映像出力に最適
HDR対応色域が広く、よりリアルな映像表現
音声出力対応HDMI経由でスピーカーに音声も出力可能

よくある間違いと注意点

  • 「Type-Cだから高速&映像OK」は誤解
    → バージョンやケーブルの仕様を確認しましょう。
  • 安価なケーブルはUSB 2.0レベルしか使えないことも
  • 映像出力対応を謳っていてもAlt Mode非対応PCでは使えない
  • 「PD 100W対応」と書かれていても、ケーブル側が60W止まりなこともある。

おすすめの用途別まとめ

用途推奨製品タイプ
スマホ充電USB-C to USB-C(PD 60W対応)
ノートPC充電+映像USB4対応PD+HDMIハブ
モバイルゲーミングUSB4/Thunderbolt4ケーブル(40Gbps以上)
マルチポート展開10in1アクティブハブ(有線LAN+DP+USB3.2など)

まとめ:Type-Cは「形」ではなく「中身」で選ぶ時代

USB-Cは今や標準端子ですが、中身の規格を正しく理解して選ばなければ、性能を活かせません
用途に合わせて「どのバージョン・規格・出力」に対応しているかを確認することが、後悔しない選び方のカギです。