ゲーミングパソコンにおいて「Windows 11 Pro」と「Windows 11 Home」の違いがゲーム体験に与える影響はほぼありません。ただし、以下の点で間接的な影響や選定基準が出てくることがあります。
Windows 11 ProとHomeの違い
機能 | Windows 11 Home | Windows 11 Pro |
---|---|---|
ゲーミング性能 | 同じ | 同じ |
BitLocker(暗号化) | × | ○ |
リモートデスクトップのホスト | × | ○ |
Hyper-V(仮想化) | × | ○ |
グループポリシーの管理 | × | ○ |
最大メモリ対応 | 128GBまで | 2TBまで |
ドメイン参加 | × | ○ |
値段 | 安い | 高い |
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/compare-windows-11-home-vs-pro-versions#tabs1-2
ゲーミングPC目線での違いと考慮点
ゲーミングPCとしてWindows 11を使う際のProとHomeの違いを考慮します。
1. パフォーマンスの差はない
- CPU・GPU性能に関してHomeとProで差はゼロ
- ゲームのFPSや動作速度など、純粋なゲーミング性能はまったく同じ
2. BitLockerによるSSD暗号化がProにはある
- セキュリティを気にするなら便利(盗難・不正アクセス対策)
- ただし、ゲーム目的なら無理に使う必要なし
3. Hyper-Vや仮想環境が必要な開発者向け用途ならPro一択
- 例えばMOD開発やゲームサーバー立てるような使い方ならPro
- ただし、一般プレイヤーには関係ない
4. リモート操作(ホスト機能)使いたいならPro
- 家の外からゲーミングPCをリモートで操作したい ⇒ Pro
- Homeでもクライアントとして使うのはOK(ホストは不可)
5. メモリ上限の違い
- ゲームだけなら32~64GBで十分 ⇒ HomeでOK
- 128GB以上積んでるならProが必要(ただしほぼ無縁)
まとめ:どっちを選ぶべきか
- 一般的なゲーマー:Windows 11 Homeで十分
- コスパ優先
- スペック重視なら差額はGPUやSSDに回す方が有意義
- 配信・開発・リモートワーク・セキュリティ重視:
- Windows 11 Proもアリ
- OBSと仮想カメラ、仮想オーディオ、仮想化技術などを多用するならProが便利
単にゲームで遊ぶだけならHomeで十分問題ありません。Proを選ぶシーンは、リモートデスクトップで他のWindows端末からリモート接続したり、Bitlockerで保存しているデータを暗号化する必要があるときなどに限られます。開発用途でゲームパソコンを選ぶ場合でもHomeで十分でしょう。ゲーム開発以外の事務作業も兼ねる場合はリモート接続が可能なProを選ぶというケースが考えられます。Home、Proどちらもゲームのパフォーマンスに影響はありません。