BTOパソコンの概要とおすすめのBTOメーカーまとめ - IGジャパン

BTOパソコンの概要とおすすめのBTOメーカーまとめ

BTO(Build To Order)パソコンとは、「注文を受けてから組み立てる受注生産型のパソコン」のことです。ユーザーはCPUやGPU、メモリ、ストレージ、電源などのパーツを自由に選べるため、用途に合わせた最適な構成が可能です。

ゲーミング、動画編集、CAD、プログラミングなど、目的ごとに必要な性能は異なります。BTOなら無駄を省きつつ、必要なスペックに投資できるため、コストパフォーマンスに優れる選択肢として人気です。

パソコン工房公式サイトにもBTOパソコンの詳細がまとめれています。

https://www.pc-koubou.jp/bto.php

BTOパソコンのメリット

  • パーツを選んで自分好みにカスタマイズできる
  • 無駄なソフトや機能がなく、必要な機能に特化できる
  • 市販の完成品よりもコストパフォーマンスが高い
  • 用途(ゲーム・仕事・開発など)に最適化された構成にできる

BTOパソコンでカスタマイズできる主な項目

BTOパソコンの最大の魅力は、自分の用途や予算に応じて各パーツを細かく選べる点にあります。以下では、一般的にカスタマイズ可能な主要パーツと、その選び方のポイントを紹介します。

1. CPU(プロセッサ)

処理速度に直結する中核パーツ。Intel CoreシリーズやAMD Ryzenシリーズから選択可能。ゲームや動画編集には高性能なもの、事務作業やWeb閲覧にはミドルクラスで十分です。

2. GPU(グラフィックスボード)

映像処理を担うパーツ。NVIDIA GeForce や AMD Radeonなどを搭載可能。ゲーミングや3DCG、動画編集を行う人には必須。軽作業のみなら内蔵GPUでコストカットも可能。

3. メモリ(RAM)

同時に処理できる作業量を左右するパーツ。8GB〜64GB以上まで選択可能で、動画編集や開発用途には16GB以上が推奨されます。後から増設もできる機種が多いです。

4. ストレージ(SSD/HDD)

OSやアプリの起動速度に影響するため、SSDは必須です。容量や種類(SATA、NVMe)を選べるほか、必要に応じてHDDとのデュアル構成も可能です。

5. 電源ユニット

パーツ全体に安定した電力を供給する重要なパーツ。グラボを搭載する場合は出力容量(例:600W、750W)に注意。静音性や80 PLUS認証の有無も選べるポイントです。

6. ケース(筐体)

外観だけでなく、冷却性能・静音性・拡張性にも影響。デスク上に置くコンパクトなものから、大型グラボ対応のミドルタワー型まで選択可能です。

7. 冷却方式(CPUファン・水冷)

高性能CPUやGPUを使う場合は、冷却性能が重要になります。標準の空冷ファンのほかに、水冷クーラーを選べるモデルもあります。

8. OSの有無・種類

Windowsの有無を選べる構成もあります(価格を抑えたい人に人気)。また、Proエディションを選択することで、リモートデスクトップや企業向け機能にも対応可能です。

9. オプション・周辺機器

Wi-Fi/Bluetoothの有無、光学ドライブ、マウス・キーボード、モニターなども同時に選択可能。本体だけでなく周辺環境まで一括で揃えることができます。

BTOパソコンの注意点

  • 完成品より納期に時間がかかる(通常数日〜2週間)
  • 初期不良や相性問題が発生する可能性がある
  • メーカーによってサポートの質や保証内容が異なる

BTOパソコンのサポート体制と選び方のポイント

BTOパソコンは自由にカスタマイズできる反面、サポート体制や保証内容がメーカーごとに大きく異なるため、購入前にしっかり比較・確認することが重要です。ここでは、サポートの違いや選び方のチェックポイントを紹介します。

1. サポート体制はメーカーによって大きく異なる

国内メーカー(マウス、ドスパラ、パソコン工房など)は電話・チャット・実店舗での相談が可能なことが多く、初心者でも安心して利用できます。一方、海外メーカー(DELL、HP、ASUSなど)はサポートがWebベース中心で、対応に時間がかかることもあります。

2. 保証期間と保証内容を確認しよう

多くのBTOメーカーでは1年間の標準保証が付きますが、延長保証(3年など)やオンサイト修理・ピックアップ修理などを有償で追加できる場合もあります。万が一に備えて、保証オプションも事前に比較検討しておくと安心です。

3. 初心者は「組み立て済みモデル」や「人気構成」から選ぶのが安心

BTOといっても、1からすべてのパーツを選ばなくても構いません。用途別(ゲーム用・動画編集用など)の構成済みモデルをベースに、必要に応じてカスタマイズする方法なら、初心者でも無理なく購入できます。

4. カスタマイズ時はバランスを重視

CPUやGPUなど一部だけ高性能にしても、電源や冷却、メモリ・ストレージが追いついていないとパフォーマンスが出ないこともあります。わからない場合は、構成アドバイスをしてくれるメーカーを選ぶのがおすすめです。

5. 購入前にレビューや評判を確認

BTOメーカーは多数ありますが、中には納期が遅れがちだったり、サポート対応に不満の声がある場合もあります。実際に購入した人のレビューや評価を確認することで、トラブルを避けやすくなります。


おすすめのBTOパソコンメーカー

おすすめのBTOパソコンメーカーを紹介します。

1. DELL(デル)

  • 世界的大手メーカー。法人向けに強く、ビジネスPCやワークステーションに定評
  • ゲーミングブランド「Alienware」も展開し、デザイン性とパワーを両立
  • 納期はやや長めだが、海外製品としてはコスパ良好

2. HP(ヒューレット・パッカード)

  • DELLと並ぶグローバル企業で、スタイリッシュでビジネス向けのモデルが多い
  • 「OMEN」ブランドでゲーミングPCも展開し、価格と性能のバランスが優秀
  • セールが多く、時期によっては非常に安く購入可能

3. ドスパラ(サードウェーブ)

  • 国内トップクラスのBTOメーカー。ゲーミングPCブランド「GALLERIA」が人気
  • 即納モデルが豊富で、すぐに使いたい人にも向く
  • 価格帯はミドル〜ハイ。ゲーマー向けの設計思想が強い

4. マウスコンピューター

  • 国内生産&国内サポートが魅力で、安心感のあるメーカー
  • ゲーム・ビジネス・動画編集向けなど、幅広い用途に対応したモデル構成
  • セールや学割キャンペーンが充実しており、コスパも良好

5. パソコン工房(ユニットコム)

  • ゲーミングからクリエイター向けまで、モデル数が非常に豊富
  • 全国に実店舗があり、直接相談や持ち込み修理が可能
  • 自作志向にも応えるカスタマイズ性と、リーズナブルな価格帯

6. ASUS(エイスース)

  • 台湾発のグローバルメーカーで、ゲーミングブランド「ROG(Republic of Gamers)」が有名
  • ROGシリーズは高性能+独自機能(Aura Sync、冷却強化など)でプロゲーマーにも支持
  • サポートは海外基準寄りだが、設計・品質面ではトップクラス

まとめ

自分に合ったパーツを選び、価格と性能のバランスを取りたい方には、BTOパソコンが非常に有効です。国内メーカーでもサポート体制が整っており、初心者でも安心して注文できる環境が整っています

ゲーミング、動画編集、開発用途、どの目的でもBTOは柔軟で経済的な選択肢です。自分だけの一台を、ぜひ検討してみてください。